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絵、時々文章なブログ(姉)

sungenのブログです。pixivデータ(主に文章)の保管用ブログ。オリジナルイラスト、小説がメイン。


sungen(pixiv genペア)のブログです。


アート、デザイン、漫画、イラスト、小説について語ったり、作品をアップロードしたりします。
漫画、絵、文章を書きます。二次創作は大神。
長編小説はヘッダのシリーズまとめから探すと楽です。







■ツタ巻き遺跡にて【大神】

■大神(短編) 小説

■ツタ巻遺跡にて

こんなことがあったのでは?と各所で言われている出来事のその後を妄想してみました。アホ注意。アマ公は一回神木村に帰りました。


「…」

ウシワカは無言で帰って来た。

「隊長…どうなされたんです?顔が真っ赤ですよ」
カモノ隊員がなにか言っている。
「…」
しかしウシワカはボーッとした様子のまま腰掛け、机に突っ伏した。

「うわぁあああ…!」
そして謎のうめき声を上げた。

アマテラス君!うわぁあ!!うわぁああ!アマテラス君!!オーマイゴッド!!
なんてことだ!!白いんだよ、モフモフなんだよ!うわぁああ!!うひゃあああぁ!
ヤバイ、マジヤバイもう今夜からミーは暫く眠れないよ!!!アマテラスく…!
ノー!!思い出しちゃダメだ!やっと鼻血が止まったのに!いやアマテラス君…!
平常心、平常心…!今日の献立でも考えよう!…むはは!
あ、やっぱ無理…。

「…カモノ君!ミーは今日は早退するから。後は頼んだよ!!フ、アハハ!」

ウシワカはガタッと立ち上がり叫んだ。
そして奥の私室へフラフラアハハァハァと笑いながら歩き出した。
しかし。

ばたん!

途中でぶっ倒れた。

「っ、隊長!?大丈夫ですか!?」
たまげたカモノが慌てて近寄る。
やっぱり、熱がある。しかし、みるみる顔色が最悪になっていく。手足も冷たい。
しかも、鼻血がだらだら出ている。息は荒いし、白目気味で泡も吹いている。

これは美形キャラとしては、色々まずい!

医者!医者を呼ばなければ!!カモノが駆ける。
「あぁう、しっぽ、しっぽが…根元ッ…ゴフッ」
ウシワカはずっと何かをつぶやいていた…。

結局、ウシワカは二晩寝込んだ。

前代未聞の珍事に陰特隊は揺れた。
まさか、あの隊長がぶっ倒れるとは!健康だけが取り柄の、あの人間破綻ぎみの隊長が…!!
普段全然仕事してなさそうなのに、いや、実は影で何かしらしているのは知っているけど。
やっぱり上に立つ者の負担的なモノがあるに違いない。もしかしたらお偉いさんとの人間関係とかに悩んでるのかもしれない。いや、まさかイジワルな貴族に虐められているとか!? あるいは実家と凄く仲が悪くて困っているとかかもしれない…!

殺しても死ななそうだからって放置しておいたのがいけなかった。
…なんということだ。コレが我々の罪なのか!!

「…とにかく、隊長に、栄養の付きそうな物を食べさせましょう。これからも交代で」
カモノの言に皆が頷く。ウシワカはやせすぎだ。
そういえばあの人、腕なんか持っている笛と大差ない太さだ…。
誰もが青ざめた。今度、身体測定しなければ。健康診断も受けさせなければならない。ついでに座高も調べよう。

「カロリー何とかという怪しげな食品は禁止の方向で」
皆が頷く。
いつもウシワカが食べている謎の物体(フルーツ味)は廃棄された。
そんな、味は良いが、本当に機能性のあるかよく分からない、実は砂糖がしこたま詰まっているモサモサした、意外と高価な食べ物は、育ち盛りの隊長には与えてはいけない。しょっちゅう隊長が幸せそうに食べているとこを見るに、きっと中毒性があるに違いない。ゼリー飲料なんて物も、もっての外だ。

「まあ、当面はうなぎとかで十分でしょう」
病人食の代わりにしばらく三食とも天然うなぎが出された。
…いやがらせではない。多分。


「グッドモーニング…」

三日目の朝、ようやくウシワカがフラフラ起き上がってきた。
「隊長!もうお加減はよろしいのですか」
カモノが言い、隊員達も駆け寄る。
「イエス…あれ?…」
言ったそばからフラフラしている。
「まだお休みになっていたほうが…」
カモノが心配そうに言う。しかしウシワカは頭を押さえながら言った。
「ノー!ミーは今から出かけなくちゃ!うわ、もうこんな時間だ…!」
しかし、言葉とは裏腹に座り込んでしまった。
「隊長…!」
「這ってでも行く…高宮平へ…!」

何かはよく分からないが、ウシワカは燃えている。
あの普段飄々としてつかみ所の無い隊長が…実はこんなに熱いお方だったなんて!
隊員達は打ち震えた。
「隊長!我々もお供します!」
カモノ以下隊員がそろい踏みし、ウシワカに向き直る。
「ワッツ?ノー、ダメだよ」
が、手をヒラヒラ振られてあっさり断られた。

結局ウシワカはよく分からない錠剤をたくさん飲んで、何とか飛んでいった…。


■ ■ ■

「ん…?この笛はもしかして…?」
イッスンが上を見上げる。
そこにウシワカがいた。
「フフフ…天呼ぶ、地呼ぶ、海が呼ぶ!!以下省略!」
「お、おめぇは!!?」

「人倫の伝道師!ウシワカ…イズヒア!!」

彼は見事にやり遂げて見せた。
しかしその後、また一週間ほどぶっ倒れた。
彼の勇士はナカツクニで末永く語り継がれたという…。

 〈おわり〉
 

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