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絵、時々文章なブログ(姉)

sungenのブログです。pixivデータ(主に文章)の保管用ブログ。オリジナルイラスト、小説がメイン。


sungen(pixiv genペア)のブログです。


アート、デザイン、漫画、イラスト、小説について語ったり、作品をアップロードしたりします。
漫画、絵、文章を書きます。二次創作は大神。
長編小説はヘッダのシリーズまとめから探すと楽です。







■盟友① 【大神】【長編】

■大神(長編) 盟友(大神) 小説

オキクルミとウシワカが二人してアマテラスの従者になる」という内容のお話です。

(全12話)大神のEDの一年後捏造です。

この作品は「そうだ、タイピングを早くしたいなら、文章を書けばいいんだ!!えーと、とりあえず大神でいく?」と言う感じに初めて書いた文章です。なので今読むと色々…。

オ キクルミとウシワカが好きなので、この二人を関わらせたくて強引に考えてみました。ぶっちゃけ妄想…。でもラストまで読んでもせいぜい男の友情止まり。

※敵キャラはリサイクル。設定は全て無理矢理なでっち上げ=捏造です。

公式とは何の関係もありません。良いって方はどうぞ。

■盟友①

 

その夜、オキクルミの家には客が来ていた。客といっても、いつもの二人だった。

「どうやら、イッスンがタカマガハラへ行ったというのは本当らしい」
そう話す男は、ウエペケレの村長代理サマイクル。幼いピリカと引退したケシムリ爺の代わりにこのウエペケレを治めている。数日後に山興しを控えているため、やや疲れているようだ。

「天道太子は伊達じゃないね。教えてくれたら見送りくらい行ったのに」
それを聞いたカイポクがうれしそうに答える。
「ところでオキクルミ、我々に話したい事というのは一体何だ?」
「そうそう、わざわざカムイまで呼びつけるなんて…何かあったの?」
二人に尋ねられ、炎の世話をしていたオキクルミが立ち上がる。

「…実は、昨日山興し前に家の片付けをしていたら…これが出て来た」

そう言って彼が棚から取り出し赤い敷布の上に置いたのは、三寸ほどの白磁の小瓶だった。

「?ずいぶん古びた瓶だな。なにが入っているのだ」
「封がしてあるね。中身もはいってる…この量じゃお酒でも無いよね。薬とか?なにか大切な物なのかい?」


「……笑わずに聞いてくれ。これは…不死の薬だと思う」

「!?」
まじめな顔(面で見えないが)をしたオキクルミからそんな言葉を聞いた二人が笑わずにいられる訳はなかった。

オキクルミも分かっていたようで、二人の笑いが治まるまで黙っていた。
「クク…よりによって…もう少しましな嘘は考えられなかったのか?」
「ははは…あんた!そんな冗談言うためによんだの?」
「…冗談ではない。自分でも信じられんが…この小瓶を見た瞬間に全て思い出してしまった。一年前、玄冬の蝕の少し前、俺は…」

「間違いなく、あの男に会った」


■ ■ ■


一年前その日俺はたしか…今から思えば馬鹿な事だが、クトネシリカを輝かす為ケムラムを山ほど退治し、前が見えぬほど吹雪が酷くなってからようやく家路についていた…と思う。
…いや、あの頃はとにかく焦っていたし、その後の記憶があまりに鮮明に呼び起こされたせいで詳しい日付は覚えておらん。だが、アマテラスに会った後なのは確かだ。
…ああ、そのくらいだろう。

その夜、俺の元に見知らぬ男が尋ねてきた。

オキクルミ殿…貴殿に話があって来た。中に入れてほしい」

「…入れ」

その男は猛吹雪の中にいたはずなのに、全く雪に触れた様子もなく、まるで今し方どこかから現れ出たばかりのようだった。
…おい、さすがにいきなり斬りかかったりはしない。やたら派手で怪しい風体の男だとは思ったが、ひとまず人間に見えたし、ケムラム扱いもあまりだろう。…まあ当然何かあれば即座に切り捨てるつもりではいたが…。

「…これを」
その男が至極緊迫した面持ちで座し、この小瓶を差し出してきたのだ。
「ミー…私はウシワカ。貴殿にこれを預かってもらいに来た」
「?」

「これは、『不死の薬』…本物だ」


そんな事を言われ信じる馬鹿がどこに居る?現にお前達も笑ったろう。だが、自分を陰陽師だとかいうその男は俺が声を荒げる前に有無を言わせずにつづけた。

「貴様、何をとぼけた事を…」
「ユー、アマテラス君にはもう会ったね?」

…その声が、あまりに平坦だったのだ。アマテラスの名に驚き、機を逃す形で俺は奴の話を聞く羽目になった。
この時たたき出しておくべきだったかもしれん。だがすでに遅かった。
その後、俺は奴がまるで人形のように話すのを…いや、どちらも人形のようだったな、あれは。あれも何か術だったのかもしれんな。とにかく俺は聞いたのさ。

内容といえば、大神アマテラス、天神族、タカマガハラ、月、そして月の民。
…およそ信じられるはずも無い、天上の國についての話だった。当時の俺にはほとんど理解もできず、話は頭を素通りしていった。そもそも自分には全く関係無いことだったしな。
だが…、

「クトネシリカが青錆色に輝く時…氷壁は砕かれ天への道は拓かれん…」

突然、ヤツはその言葉を口にした。

 

 

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