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■正義のヒーロー!ウシワカマン↑②  第8話「王妃の涙」【大神】【箱船ヤマト】【特撮パロ】

悪ノリ…。実はウシワカマン① をアップしたときには、ほぼ書いてあったという恐怖。あんまりな感じなので出すの止めようかと思ってましたが…次の展開の都合上出すことにしました。※ウ シワカの生い立ちを適当に捏造してます。と言うかもう全く大神の原型をとどめていない特撮パロでも別にいいや!って方はどうぞ。①の続きなので読まないと 少々分からない所が有るかもしれません。

 ■正義のヒーロー!ウシワカマン↑② 

第8話「王妃の涙」


王宮は騒然となった。
あの左議長が、王妃との不義密通疑惑で召喚されてきたのだ。
物々しい兵士に囲まれて回廊を通り過ぎるウシワカに従侍達の好奇の視線が注がれる。
「やはり…」「まさか!」「えー…」

「…」
当のウシワカは黙ったまま。厳しい面持ちだ。
程なくして、謁見の間に着く。扉が開かれる。

王座には王と、その下座に、床に座らされている王妃と幼い王女、カグヤ姫がいた。
王の後ろには従侍長が控えている。
「あなた!止して下さい!左議長は関係ありません!」
王妃がふるえながら王に言う。
「うるさい!従侍長に聞いたのだ!お前が昨晩あの男と密会していたと言うタレ込みがあったと!どうなのだ!?王妃よ!俺を裏切ったのか!?…はっ!まさかカグヤも…奴との?」
王は浮気?をされ、かなり怒っている。カグヤ姫を恐ろしい形相で見つめる。
カグヤ姫と王妃は震えた。

その様子を物陰から見つめるおっさんが一人。
「…イヒヒヒヒャ!これで奴もお終いだ!実は従侍長に告げ口したのはこの私なのだー!兄様の敵討ちだぞー!」
彼は貴族で前回牢屋行きになった右議長の弟なのだった。キモイ兄弟愛がこんなところに。
(キャストは使い回し)
ふと、おっさんがつぶやく。
「…しかし、不思議だ。昨晩遅く奴らしき人物が王妃の部屋に入ったのは確かに見た。しかし仮面を付けた大きな白い犬も一緒だった。犬をつれて密通?そう言えば奴もおかしな仮面を…」
なんと!彼は作中必ず一人はいる慧眼の持ち主だった。
ウシワカの変装に気がついている。ウシワカ危うし。

その時、おっさんの後ろに怪しい黒い影が現れた。
『ほう…詳しく聞かせてもらおうか…?ふふふは!』

一方、謁見の間では、ウシワカが兵士の手で乱暴に王の前に跪かされていた。
今この部屋にいるのは、王と王妃、王女カグヤ姫それに従侍長。ウシワカ。
あとは諮問官と兵士が五、六名程。…たったそれだけだ。
しかし、隣のカーテンで仕切られた部屋ではあのおっさんがこっそり隠れて聞いている。

「釈明せよ!ウシワカとやら!」
王は立ち上がったまま、ウシワカに怒鳴った。
膝を突いたウシワカは静かに言った。
「王様。…昨晩王妃にお会いしたのは事実です。ですが不義はいたしておりません」
「!!!」
兵士達ががざわついた。まさかこんなに怒っている王の前で、馬鹿正直に真夜中に王妃に会ったことを認めるとは思わなかったのだ。イヤ、馬鹿だ。不義しましたと言うような物では無いか!
案の定、王に引っ立てられて殴られた。
「っ…!」
その時、ウシワカの懐から、乾いた音を立て一本の笛が転がり落ちた。
それは転がり、広間の片隅で止まる。それを見た従侍長がはっとなった。
「王様!!お待ちを!」
従侍長が慌てて王を止める。王は全く気がついていない。あの笛は…!まさか。
「貴様!」
王がウシワカの着物をつかみ、引っ立てる。
「乱暴は止めて下さい!!」
王妃が間に入る。
「どけぇ!!」
「きゃ!」
王妃も打たれた。ウシワカははじき飛ばされ、床に崩れるように座り込む。
怒った王は刀を抜き、今まさに切り捨てようと振り上げる。
その時、カグヤ姫が叫んだ。

「お兄様っー!」

今まさに、ウシワカを切り捨てようとしていた王が、固まった。
「何!?」
そして、カグヤ姫が王とウシワカの間に入る。
「お父様!止めてぇ!ウシワカさんは!」
「あなた!彼は…!」
王妃も何か言いかける。だが、それは不幸な事に逆効果だった。
「まさか…以前にもほかの男と!?こいつはお前の子か!?」
王は、刀を持ったまま、今度は王妃の襟ぐりをつかみ問い詰めた。

兵士達と諮問官は先ほどからあまりの事態に声も出ない。普段は厳格だがやさしい王様だ。
もっと、尋問は粛々と進むと思っていたのだ。
「グスッ…」
それに、カグヤ姫がさっき言った、「お兄様」という言葉…!
そこにいる者は皆、不義密通疑惑などさっぱり忘れていた。殴られ、ほほを押さえて床に座るウシワカを見つめる。

彼は一体、何者なのだ!?

「…、」
ウシワカがよろりと立ち上がり口を開こうとする。
しかし、従侍長がウシワカを自分の背に庇うように、跪いた。

「王様!!これを!この方はもしや…!?」
そう言って、従侍長が差し出したのは、先ほどウシワカの懐から転がり出た、一本の笛だった。

「…!!」
それを見た、王の顔色が、見る間に変わる。
カラン、と刀を落とした。
「まさか…そんな!そなたは…」
殴られて口の端から血を流す、ウシワカを見た。

それからすぐに、我に返った王の命で謁見の間にいた兵士達が追い出された。
今この部屋に王達以外で残っているのは従侍長だけだった。

「もうしわけございませぬー!王様!!うううー!」
その従侍長が、床に頭を擦りつけている。自らの犯したらしい失態に泣いている。しかし王はそれどころではないようだ。
「…だが、…お主の父親は一体誰だ!?我の知っておる者か?」
王が驚愕を持ってウシワカをまじまじと見つめている。
王は、自分の過去を思い出す。

…そう言えば、この青年は彼女にそっくりだ…!なぜ今まで気がつかなかったのだ!?
王はいまわの際の…彼女の涙を思い出す。
…彼女の笛の音は何よりの癒やしだった。

「王様、…っ」
ウシワカが、言おうとする。しかし、痛そうに顔をしかめた。
王妃がため息をつき、さえぎった。
「…私から、お話します。あなたがウシワカさんをぶつから…、折を見て、本当のことをあなたに話すべきかと、彼と相談していたのです。そこを見られてしまったのですね…。誤解させてしまい申し訳ありません…従侍長。悪いのはあなたに説明しなかった私です。お詫びさせていただきます…。王様にも」
王妃はしれっと言った。
実は以前から王妃がウシワカにいろいろ指示を出していて、昨日ウシワカマンが王宮に来たのも結果報告の為だったのだが…。そんな事はおくびにも出さない。
「王妃様…!そんな!」
従侍長は辞職する気だった。感激に涙を流し、袖でぬぐっている。
王妃は隣に座る王を見た。

「彼は、彼女…前王妃と、他でもないあなたの子供です」

「!!!!」
「!!?」
王と、従侍長が目を見開く。
「そんな…!前王妃様は…ご病気、で。ご結婚してすぐに、本当に急に亡くなられてしまわれたのに!」
従侍長が言った。しかし、王は別のことに驚いているようだった。

「ま…、まさか…、あの研究施設は全焼したはず…!」

王は言った。従侍長が、そちらを見る。
「じつは、…彼女の命が後、数日もないと判明した後、すでに身ごもっていた彼女と相談し、密かに胚を預けていた場所があったのだ…だが、そこは、何者かに放火されてしまった…!」
「…!」
従侍長は驚いた。その放火はあまりに有名だったのだ。…月史上に残る大惨事として。
ウシワカは黙ってうつむいている。
「…生きていたのか…」
王はウシワカを見て涙ぐんだ。
王妃が言った。
「偶然、私の身内がそこに居合わせ、その胚だけを持ち出したのです。あの施設には他にも多くの胚がありましたが、それ一つだけ。このことは公には…しない方がよいのでは無いかと…ウシワカさんは今まで私の身内が隠して、市井で育てておりました」
現王妃の一族は名門の貴族だ。
「…そうか…」
王がため息をついた。たった一つのみ。あの民間の施設には、他にも沢山の胚があり、生まれたての赤ん坊もいた。しかし救出が間に合わず、すべてが…死亡していた。もし公になったら王は非難されるかもしれない。しかも…。
「彼女は、何者かに命を狙われていた…。急な病気ではなく…呪殺されたのだ…!施設が燃やされたのも、…そのせいかもしれん。だが、…そうか、……彼女の子か…!!」
王は、悲しそうな顔をしたが、だが、途中ウシワカを見てそれ以上の喜びに震えた。
「ウシワカ!我が息子よ…!」
王がウシワカを抱きしめようと近づく。しかし、その時。

「王様ー!!お逃げ下さい!くせ者です!!うわぁあああ!」

謁見の間に外に控えていた兵士達がなだれ込んできた。
怪しげな全身黒タイツの怪人達と共に!

『ケシュャー!』

「ケッシャー!!?」
ウシワカが叫ぶ。奴らは秘密結社の下っ端!ケッシャーだ!
その時、カッ!といきなり部屋の照明が落ちた。

「な、なんなのだ!?」
王が叫ぶ。
何者かの声が謁見の間に響いた。
「…イヒヒヒヒャーッ!…感動の再会はそこまでだ!!」
照明が回復し煙幕と共に、おっさんの弟が出て来た。
だが何か様子がおかしい。白目が赤い。
「くっ!!常闇に洗脳されたか!」
ウシワカが叫んだ。

「きゃー!!お兄様!お父様!!」
しかもおっさんの腕にはカグヤ姫が!首筋には刃が当てられている。
「姫を離せ!洗脳マン!」
ウシワカは叫んだ。
「貴様、洗脳マン!!娘を離せ!」
王もついでに叫ぶ。王妃は真っ青だ。
だが、おっさんは王を無視しウシワカを指して言った。

「…良いだろう!…しかし、お前の体と交換だ!おとなしく我々に付いてこい!かわいがってやるぞ!イヒヒャーッ!今日も下着はピンク色か!?」

なんと、ウシワカが本当の狙いだったのだ。
ウシワカは男をにらむ。これはセクハラじゃないのか?…そして無言で立ち上がった。
「ダメです!ウシワカさん!組織に捕まったら…!」
王妃が止める。王もだ。
「貴様!王子をさらってどうする!?」
「知れた事よ!我らの君主、常闇様に…!おっと、おしゃべりはココまでだ。来い!」

「くっ…アマテラス君はまだか!?」

ウシワカが言った。いつも良いタイミングで登場するのに、今日はさっぱり来ない。
実は黄金の仮面は白犬アマテラスが管理しているのだ。

「うわぁあー!!」
ウシワカにケッシャーが群がった。悲鳴を上げるウシワカ!
辺りが煙幕に包まれた。
煙が晴れると、そこには敵の手から放り出されたカグヤと、ぼう然と跪く王達がいた。

「お兄様ーっ!」
本日二回目のカグヤ姫の叫びが響く。

…王宮が、いや月が大変な状況に陥っているまさにその時。
白犬アマテラスは!

「グゥ…」

犬小屋で寝ていた…。


『次回予告』

「ナースはイヤだ!それだけは!」
『まさか王子がウシワカマンだったとは…!』(by常闇)
「イヒヒヒャ!ついに完成したぞ…!」
『なにィ!ウシワカマンだと!?王子はココに…』(by常闇)

(次回、第9話「囚われのヒーロー」…お楽しみに!)

〈つづく〉
悪ノリその2。あー、ウシワカマン出し損ねた。前回の予告ともちょっと違う。けどそういうのって良くありますよね☆(おい)
次は残念ながら一話飛んで組織からの脱出です。アマテラス、白子犬とカグヤ姫が大活躍。
そしてついにおかっぱのあの子が登場…!次回で終わり。まあただの悪ノリなのでこのくらいにしときます。いつもすみません。ホントすみません。

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