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絵、時々文章なブログ(姉)

sungenのブログです。pixivデータ(主に文章)の保管用ブログ。オリジナルイラスト、小説がメイン。


sungen(pixiv genペア)のブログです。


アート、デザイン、漫画、イラスト、小説について語ったり、作品をアップロードしたりします。
漫画、絵、文章を書きます。二次創作は大神。
長編小説はヘッダのシリーズまとめから探すと楽です。







■始まったあの日、止まった時の中で ②(完)【乙女】【オリジナル小説】

乙女 小説

この話が中途半端だったので続き書いてみました。
色々雑で丸投げですがこれで一応終わりです。

最後の須磨(偽)は…コトちゃんにビンタされたはず。

20160224220617

■始まったあの日、止まった時の中で②(完)

 

「――須磨君…!」

俺は部活が終わった後、サッカーボールの片付けをしていた。
おかっぱの、知らない女の子に声を掛けられた。

あまり背は高くない。

…俺が身長でかいだけか。

…あれ、けっこう可愛い?

何の用だろう。

「あの、にぃまるいちの、大平美琴です。初めまして。これ…読んでください。ずっと好きでした!」

…そして、俺達はメル友から始めた。

だって、意外に可愛くてタイプだったんだ。
同じ学年、クラスはかなり離れた美琴ちゃん。

 

■ ■ ■


「あれ、その弁当…二個食べるの?」
「え?」
屋上で弁当を食べつつ、彼女は首を傾げた。

「そっか、いや、…元気で良いな」
俺は笑って、何気ないフリをした。

彼女は二つ持ってたから、…一瞬、俺の為に、俺の分も作ってきてくれた?

と思ったらマジで全然違った。
自分で食べる分らしい。ぱくぱく食べている。

「そのお弁当、もしかして美琴ちゃんが作ったの?」
俺は購買のサンドイッチを囓りながら聞いてみた。
「はい。でも。あげませんよ」
「…そう。料理上手いんだ」
これは将来が期待できる――?

「いえ…、あまり…やっぱり美味しくないの」
微妙な顔で、美琴は眉を潜めた。
まだ料理の腕は、発展途上らしい。

「本当は、須磨君に一個あげて、そのサンドイッチ貰おうと思ったんだけど…」

美琴の言葉に俺は笑った。
食い意地が張りすぎだ。

「あ!お姉ちゃん。やっぱここにいたの?」
「真琴…」

美琴が振り返る。
そこに居たのは、美琴の生き写し。
つまり美琴の双子の妹、真琴。

「よう、彰!」
と、美琴の影に小っこい猫みたいな男。こいつは佐奈。
こいつは美琴と真琴の幼なじみ…でもって、俺と部活が同じ。


美琴と真琴は一卵性なのでそっくりだ。
でも、性格には結構違いがある…気がする。
姉の美琴は、多少ぼやっとしている――ようでそこそこしっかり者。
妹の真琴は、姉よりしっかりしている――ようでそうでもない。そそっかしい。

姉の美琴は、寝汚ないらしく寝坊が多い。
その代わりいつも、真琴の忘れ物を持ってきている。
仲の良い姉妹だ。

佐奈と美琴達が幼なじみだったのを、美琴に告白されるまで俺は知らなかった。
まあ『別に話す程のことでも無い』と言われたら確かにそうだ。

美琴と佐奈はとても仲が良い。
…幼稚園、小学校、中学校、高校、ずっと腐れ縁だったらしい。

俺はそれも知らなかった。と言うか、俺はこの高校でこいつらに初めて会った。
美琴達と同じ中学から来たやつは少ない。ここはいわゆる進学校だ。
俺はサッカーが好きだったから、サッカー部に入った。

どうやら…俺はその辺りから美琴に目を付けられていたらしい。
けど、一年の時、俺は真琴も、美琴も全く見た覚えが無い…。
それは美琴と真琴が隠れていたからだと佐奈が教えてくれた。

あと、真琴は別に俺を好きじゃないらしい。これは真琴が『やっぱりいまいちタイプじゃ無いけど、爽やかで良い人そうかな。嘘とか下手そう』と美琴と真剣に話していた――と、これも佐奈が教えてくれた。

…やっぱり佐奈の方が色々詳しいな…。
美琴は俺の彼女なのに。

「何だ、美琴。結局自分で食ってるのかよ」
その佐奈が言った。
「だって失敗したもの…」
美琴は溜息をついた。
「ふーん」
佐奈枝はひょいとタコだか蟹だかヒトデだかイソギンチャクだか分からない焦げたウインナーをつまんで口に入れた。
「――うぇ。甘。確かにダメだな!これシナモン味!?にがマズゲロ!」
「馬鹿、佐奈!私の分、取らないでよ」
美琴は「そこか?」と俺でも思うような事を言った。

妹の真琴も弁当を二つ広げ、それをぱくぱくと食べている。
美琴と佐奈は仲良し。真琴と佐奈はそこそこ。
真琴は結構ドライなのかもしれない。けど姉とは大の仲良し。と言うより頼り切り。

これが三人の日常。

…俺はそこに割って入らないといけない。
なぜなら俺は美琴の彼氏で、美琴が可愛いからだ。

俺は…告白されて、佐奈達に巻き込まれ一緒に帰ったりしているうちに…美琴をすっかり好きになってしまった。

好きなのは真琴じゃなくて、もちろん美琴だけ。
真琴は…付き合うのはちょっと疲れそうだ。
その点、美琴は少しはしっかりしていて好感が持てる。というかやっぱり好きだ。

「…、美琴ちゃん、今度、映画でも見に行かない?」
俺は精一杯爽やかに言った。

「おっ」
と、佐奈が言った。佐奈はアボガドバーガー。これは学校の近くに某ファーストフード店があって、そこの期間限定メニュー。ポテトはS。コーラもS。
…佐奈は相変わらず小中学生みたいだ。

「デート?」
真琴が俺に言った。

いざ言われると恥ずかしい。
「…えっと、まあ、明日暇だし、どっか遊びに行きたいって」
俺は言った。
「お、じゃあ俺達も――」「じゃあ、二人で行ってきたら?私、映画は別にいいわ」
佐奈が言って、真琴が笑った。

「…どうかな美琴ちゃん?」

「…眠くならない、映画なら」
美琴は照れているのか、顔を赤くして、そんな事を言った。


■ ■ ■



「…映画館…」
私は、須磨(偽)と映画館に来た。
駅前の、結構大きくてお洒落なビル。そこの七階。

「…コトちゃん、何見る?」
「何って…」

受付の人は止まっているし、お客さんも止まっている。
掲示板には光がない。

「大丈夫、きっと見られるよ」
「なんでそんな…」
私が抗議しようとしたら。
須磨(偽)は。

ちりーん、とレジ横のベルを押した。

「―、はい、はいっ!!」
返事があった。

「――えっ!!?」

奥から背の高い男性が飛び出して来た。
私は凄く驚いて、心臓が止まるかと思った。

「あっ!久しぶり!」
とその人はいきなり言った。

だ…誰?

「僕、ここでバイト始めたんだ。ほら、僕だよ、クラモト佐奈!」
その人は青緑の髪の毛で、幼なじみと同じ名を名乗った。

「――、うそ」
私は理解出来なかった。

「貴方が佐奈?………」
私はその人を見上げた。
「そう、僕は佐奈」

佐奈…、私の幼なじみ…。
いやだ…また顔が思い出せない…!

…けど、佐奈の髪の毛は茶髪だった気がする。
こんな、青緑色の髪じゃ絶対無いし…丸い大きな目…?こんな風だったかしら。
佐奈はもう少しつり目な気がする…。この人は須磨(偽)より少し低いくらいだけど、佐奈は私より背が低くなかった?

…やっぱり、別人じゃないかしら。

「…コトちゃん、よろしく」
そう言って、佐奈(?)は手を差し出して来た。

「…やっぱり初対面なんじゃない。貴方は誰?…佐奈はもっと馴れ馴れしいはずだわ」
私は佐奈(?)を睨んで言った。

佐奈に会えたら心強かったのに。
この人もきっと偽物。

「佐奈は、ええと、確か…猫っぽい感じだけど、あなたは何だか犬っぽいじゃないの!…もう、一体何なの…」
私は少し怒って、かなり途方に暮れた。

「僕は…うーん、一応佐奈だけど。ちょっと無理があるかな…?まあ、とにかく映画館へようこそ、待ってたよ、…コトちゃん」

その、佐奈(偽)は、私の手を握って、手の甲にキスをした。
「!」
私はびっくりして手を少し引いた。
「…な、何するのよ」
「お近づきの印。僕は…コトちゃんをここで、ずっと待ってたんだ。えっと、須磨君?が中々連れて来ないから…」
その佐奈(偽)はそう言って、須磨(偽)を少し睨んだ。

「…コトちゃんが中々来たがらなくて、ね?」
と須磨(偽)は私に笑いかける。

「あ――、須磨君、もうすぐ始まるよ」
佐奈(偽)が止まった壁の時計を見て言った。

「ああ、そうだった。…コトちゃん、映画、何見る?」
「そんな事言っても…、見られるの?…それより…キャラメルポップコーンは無いの?コーラは?」
私は佐奈(偽)に尋ねた。

「ごめん、売り切れ」
佐奈(偽)は申し訳無さそうにした。
「そんな……」
…私はがっかりした。

「ねえ、貴方達は何なの?私をどうしたいの?ここは、どこなの?どうして皆は止まっているの?何か教えて!」

カウンターの外と中。二人が顔を見合わせた。
須磨(偽)が溜息を付いた。
「…コトちゃんは生きてるよ。ここがどこか…俺達と映画を見れば、その答えが分かるかも…」

「…」
私はむっとした。

「…分かったわ。もういい…、もう良いわ…」
そして…悲しくて泣いてしまった。

「馬鹿、須磨!泣かせるなんて!」
佐奈(偽)が慌てた。
「――…、コトちゃん、ゴメン!…どうしても話せないんだ。…コトちゃんが思い出さない限り、」
須磨(偽)はそう言って、しまった、と言う感じに口を塞いだ。

そして笑った。
「…今のはサービスだよ、…佐奈、今、映画何やってた?」
「え、――今やってるのは…『シーギャング~ダンサー・インザ・ブルーオーシャン~』『素直な悪女』『ブラックスワン』『モテキ』この四つ?偏ってるな」
佐奈(偽)が呆れたように言った。

「どれにする?」
須磨(偽)が聞いて来た。

「どれかが、…コトちゃんが見ようとしていた映画…だったりして」
佐奈(偽)が呟いて、須磨(偽)に小突かれた。

この二人は、事情があって、私の知り合いを演じてる?

…どれかが。私の見た映画…。
「私が見た映画を見れば、ここから出られるの?映画を見たら思い出せるの?」
私は聞いた。
「まずは見てみないとね。何が良い?」
須磨(偽)が言った。

「…ええと…、もし、間違ってたら?」
私は尋ねた。

「別に何も起きないよ。映画を見て、今日は家に帰るだけ」
今度は佐奈(偽)が言った。
…、つまり、正解したらイベントが起きる?

「…」
私は考えたけど、やっぱり思い出せない…。

「じゃあ、モテキ
私は言った。…内容は思い出せないけど、何だか楽しそうだし、私が見たいと思ったかも知れない。
「…ああ、それか…へー…」
須磨(偽)が少しもったいつけた。もしかして当たったのかしら?

「それでいい?」
佐奈(偽)が聞いて来た。
「…」
私は頷いた。

「6番スクリーンです」
チケットは無いみたい。

「行こう」
私は、須磨(偽)に手を引かれて、歩き出した。
「貴方は見ないの?」
「僕はバイト中だから。楽しんで」
佐奈(偽)はそう言った。


■ ■ ■

「…」
映画は面白かったけど、見ていても、別に何も思い出さなかった。

「違ってたのかしら…」
見たら隣で須磨(偽)は寝ていた。
私は少し笑った。

「須磨君、…に似た人、起きて」
私は揺すった。
「ん?ああ――ゴメン、…コトちゃん」
少し慌てて、須磨君(偽)が起きた。

「―あ」

その瞬間、私は思い出した。

そうだ。
私はこの映画を見た事がある…!
この人と違って、須磨君は寝てなかった…!

「私、この映画を見たわ…、それで、その後…、あら??」


私は須磨君の顔をハッキリと思い出した。

そうだ、須磨君。
この人が須磨君だわ!

須磨君は寝てなかった。
佐奈は寝てた。

佐奈??…そう、これが佐奈。
けど、記憶…、おかしい?
須磨君と私の、デートのはずなのに。
どうして佐奈がいるの?それに…!

――私が思い出したのは、二通りの記憶だった。

一つは、須磨君と私が映画を見た、初めてのデートの記憶。

もう一つは。…須磨君達の少し後ろの席に、佐奈と私…、『私』が佐奈とこっそり美琴のデートを見に来て…。
須磨君と私(?)に見つからないように映画を見た記憶。

「…私…!?が二人?」
私は戸惑った。
私には…どちらも覚えがある。両方の記憶がある…!!

「…コトちゃん、思い出せた?」
「何、これ…?」

…私は須磨君を好きな、美琴?
いいえ、私は、佐奈といた真琴!?

「…私、だれなの!?真琴?美琴??何なの、この記憶――!!」

どちらか、分からない…!

「…コトちゃん、」
ふわっと。急に。
混乱する私を、須磨(偽)が抱きしめた。

「心配しなくても、この世界は、いつか動き出すよ。だからそれまで、俺たちと一緒にいて」
青い目が、薄暗い中で、私をじっと見ている。

「あ、…貴方は、何なの?本当は誰なの?」

「俺の名前は…」

ひみつ、と言われて、ほっぺたにキスされた。

〈END〉  


【後書き】
訳分からない話ですみません。
※以下、何となく考えてた設定のネタバレです。

 

ネタバレ
…コトちゃんは、美琴でも真琴でもありません。
須磨が映画の帰り、美琴と別れた後に事故ってお約束の意識不明になって、病院で見てる、須磨の夢の中の…コトです。
須磨が起きたら消えてしまうので、ニセモノ達は頑張ってる。

もうニセモノ達はコトに惚れた死神的なフワフワしたモノ達
(体は無しの色分けされた光←適当)とかでいいや。
意 識不明で死にそうな須磨を連れに来て、須磨の意識を(五人くらいの集団で)のぞいたら、何この子可愛っ!こいつの彼女?いやでも夢だしコイツ殺したら消え ちゃうし!不憫だ…。須磨憎し!なんて残酷な夢見てんだ。時間止まってるとか。ありえね。ヨシ俺たちで何とかしようぜ!
(本音…コトちゃんは俺のモノだ。なぜなら実は、俺は昔この子に会ったことが…以下略)って感じで。

…コトちゃんは、最後は誰かとラブラブになっては助かるか、
須磨か佐奈がやっぱり好きで、美琴か真琴を選んで消えるか。

続いてたらお父さん(偽)とかも出て来たかも(苦笑)
金髪ワンレングスとかどうかな。

そんな感じの話でした。

閲覧ありがとうございました!
 

sungen.hateblo.jp

 

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