絵、時々文章なブログ(姉)

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漫画、絵、文章を書きます。二次創作は大神。
長編小説はヘッダのシリーズまとめから探すと楽です。







■JACK+ ⑬ 異能編③ サラ  【オリジナル小説】【JACK+】【最終章】

続きです。
エリックの年齢はもう少し上げたかった。
23歳から、9年スクールにいて33歳とか?…そのくらいのイメージだったのですが、やっぱり副主任の肩書きのまま兼業だと5年くらいが限界かなと思いました。
ちなみにウルフレッドはもう少し年齢を上げる予定です。けどもう面倒なので年齢不詳でもいいかも?

やっぱり我が身に降りかかるまでは、洗脳的なのは醒めない物ですね。
ちなみにサラの正体は、サラという名前の意味を知ってる方なら何となく分かっていたと思います。そのまんまです。
彼女は放蕩のプリンセスという感じ。アビーといい、愛に生きてますね皆さん。

ところで続編ですが、1部完結後に多分1、2年くらい時間を置いてから執筆すると思います。↓詳しくはカクヨムの近況ノートにあります。

【続編】続編はたぶん1~2年後、2018年の4月(仮)に投稿、とかにします。/sungenの近況ノート - カクヨム

 

【本文字数 2584文字】

20160821234502

 

JACK+ ⑬ 異能編③ サラ

 


エリックとサラは追っ手から逃げていた。


銃弾を木の陰に隠れ避けつつ、時折ショットガンで応戦しつつサラの仲間との合流地点を目指す。

サラはいつものスーツ姿に黒いトレンチコート姿だが、さすがにハイヒールは履いていない。カカトの低い、編み上げのブーツだ。
エリックはいつも通りのスーツ姿にベージュのPコート。二人とも防弾ベストを着込んでいる。
ネットワークを抜けた二人はもちろん素顔のまま――と思いきやサラは赤い仮面で目元を覆っている。単純に慣れているから、と彼女は語った。

追っ手はプロジェクトの人間。
何故追われているのかというと、エリックがハウスを出る時に速水の全サンプルと、研究の極秘データをしっかり持ち出したからだ。
さらにエリックは自分の研究室のコンピューターも、ピンポイントで破壊した。

ハンマーによる物理的な穴をいくつも見つけた元部下達は、当然怒った。

ジョーカーは速水のアパートに行く前、エリックに『これが終われば契約通りにお前とサラは自由だ』と言った。

バン!!と側の木に穴が開いた。

「サラ!七時の方向!」
「ええっ…」
サラが少しもたついた手で手榴弾のピンを外し、だが見事な遠投を見せる。
爆発の隙にエリックとサラは逃げる。

「あと少しよ…!」
サラが走りながらGPS端末で座標を見る。
一昼夜逃げ続け、二人ともそろそろ限界だが、あの沢の向こうの平地が合流地点だ。
エリックは妻のサラを庇いつつ走る。


――サラとエリックが出会ったのは、エリックがスクールに赴任したときで、五年ほど前になる。
エリート街道を歩いていた当時二十三歳のエリックは、丁度その頃、一つの些細な見逃しをしていた。
左遷かと思ったが…連絡役のウルフレッドから、研究は今まで通り続けろと言われた。
駄犬曰く、肩書きは副主任のままで、どうやらジョーカーの判断らしい。

…要するに仕事が増えたと言うことか。
エリックは溜息を付きながら赴任した。


『私がここのトップです』


そこで出会ったサラは、どう見ても美女で、性格も魅力的だった。
運命を感じたエリックは押しに押して、付き合った。

そうして親しくなった後も、サラは一切、自分の出自を語らなかった。
以前スクールにいたという事は聞いたが、それ以外は語れないと言っていた。
両親にも紹介出来ないし、姓も故郷も内緒。
エリックはそれで構わないから結婚してほしいと言って、サラもそれを了承した。

だがエリックは、サラの事は副主任の肩書き上、何となくだが、予測が付いていた。
サラは結婚し程なくエリックに打ち明けた。
それは「概ね」予測通りだった。

「行くよ!」「ええ」
二人はバシャバシャと沢を渡り、反対の茂みに身を隠す。

エリックにとって、スクールでのサラの更迭は晴天の霹靂だった。
サラの所属する場所は、長年ネットワークとは協力関係にあった。

突如としてジョーカーがサラを――、適当な言いがかりで排除した?
エリックは自身の異動にも戸惑った。
…研究をするには自身はスクールにいた方が都合が良い。だからエリックは先代JACKがアンダーに移された折にも居残ったのだが…。何故、今?と。

その理由はアンダーで分かった。

…エリックは速水を騙すために多くの嘘をついていたが、アンダーで速水に言った「まだジョーカーに一度も会った事がない」と言うのは本当だ。
ジョーカーはトップの会合にも姿は見せない。
サラのスクールの繋ぎはあの犬、ウルフレッド。…エリックはウルフレッドが大嫌いだった。

エリックは速水が起こしたアンダーでの大問題の折に、初めてジョーカーに直接会い…その正体に舌打ちし。その場でサラの置かれた『平和的』な状況を聞かされた。

エリックはネットワークを信じていた。プロジェクトの研究も、「ごく一部」の人間には害があるかもしれないが――素晴らしい物だと思っていた。

…サラの状況と、速水に関する計画の詳細と、「外へ出てから」の方針を聞くまでは。


『死ななければそれでいい』『それまでサラは解放されない』

つまりジョーカーは、……どうしようも無い豚野郎だった。


サラが木の陰から頭を出す。
「…サラ!」
エリックはサラの肩を横から引いた。銃弾が正面から飛んで来て、幹をかすめる。
―待ち伏せされている!?

サラが舌打ちした。
「…当然よね」
眼前の茂みと木々の先に、丁度ヘリが降りられそうな広い空間がある。
サラとエリックは時間と座標だけ指示され来たが…これではそこが目的地だと丸わかりだ。

十数名。この先にいる。
「どうするのエリック?」
「君の仲間はまだ?来てないのか?」
「遅いわね、もうそろそろ――」

いたぞ!と言う声が聞こえる。

「っ」
――まずい!見つかった。

その時、ヘリのプロペラ音が聞こえた。



■ ■ ■

ヘリが低空を飛んで、こちらへ向かって来る。

程なくヘリの扉が開き、ロープが垂らされ、そこから武装した細身の人間が二名、順次降下する。
同時にヘリの上から地上に向かいもう一人が銃を乱射。近くの追っ手が慌てて散った。

エリックは頭上を見上げた。
あれは…戦闘員だが、どう見ても武装した女性だ。
「私達も、行きましょう!」
嬉しそうにサラが微笑み、エリックの手を引く。

ヘリから降りてきた三人の女性達に、あっと言う間に、プロジェクトの人間は制圧された。

「動くな。お前も敵か!!」
カチャ、とエリックは女性達に囲まれ大仰な銃を向けられた。
「待って、彼は違うわ!」
サラが言ったが、銃は下ろされなかった。

彼女達はサラと同じ仮面――黒色、を付けていて、エリックは少し唖然とした。

…この運営用の仮面は、まさかサラの趣味だったのか。いや、いや。
アンダーでも運営は付けていたし――、きっと違う。
…彼女達が提案したとかはあるかもしれない…。

着地したヘリのプロペラが止まり、操縦していたあと一名。
黒っぽいパンツスーツの女性がヘリから降りてきた。彼女も黒色の仮面を付けていて、髪色は黒。きっちり編み込まれた三つ編みを背中の真ん中まで垂らしている。


「――プリンセス!!お迎えに上がりました。お怪我はございませんか!」
跪きはしなかったが、そのくらいの勢いだった。
「ええ、アイラ。久しぶり」
サラは頷いた。

「そちらの男は?」
「私の夫よ。彼も連れて行くわ」
サラがそう言った途端に、女性達が猛烈に殺気だった。

「…」
エリックは少したじろいだ。
だが、一応主張として『クイーンにお会いしたい』ハッキリそう告げた。

〈おわり〉

 

 

kakuyomu.jp

いきなりお知らせ的な。完結後、続編と番外編は1、2年くらい間を置こうと思います。ストック作り→まとめて投稿というスタイルにしようかなと…。

ダンスバトルが超メインなのでダンス知識が今のままではとても書けない。あとその間に挿絵も描きたいのです。我が儘言ってすみません。完結後にまたお知らせします。

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ですがこのブログではイラスト出したり、たまにアホな番外編出したりしたいです。ちょっとだけ漫画にしてみるのもいいかなぁとかチラリと…余裕があれば。

次回は8月末に出せたら奇跡。スピード上げたいのですがちょっと冒頭でつまずいてます。そこさえ出来れば(^^;) 

 

 

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