絵、時々文章なブログ(姉)

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■JACK+ 怪談 2章 子供時代② 【番外編】【ダンスパーティ】

続きです。今回は短編のみ。ほのぼの系。次回は中編とかも入れる予定。また書けた時に。こんな感じに、ネタが思いついた時に少しずつ書いておくのもいいですね。

【本文字数 1833文字】

20160131154225

 

JACK+ 怪談 2章 子供時代②

 

『動く人形』

 

おもちゃコーナーを通りかかった。

別におもちゃが見たい訳じゃ無くて、近道だったから。

 

猿?ゴリラ?がシンバルを鳴らすおもちゃ。ひたすらシンバルを叩く。

キャンキャン吠える白い小さな犬のおもちゃが、少し進んで、キャンキャンキャン。

電池の入ったカラスのぬいぐるみ。これは鳴くのかな?ちょっと欲しいかも。

俺はカラスを手に持ったまま、その棚を見てみた。

このカラスはどうしよう。

 

上の方には女の子用の人形。欲しいとは思わないけど、種類が多いな。へぇ。

あれ?この人形。



「ああ、なんだ。ただのこびとか」



そう小さく呟いたら、まわりの子供が一斉に振り返った。

 

■ ■ ■

 

 

『火の玉』

 

「隼人。そういえば昨日、火の玉見た。見間違いかも知れないけど」

ここは隼人の家。

 

俺は思い出して言った。

 

しゃく、と口に含んだラムネ味の棒アイスが美味い。真ん中で割るやつ。

…学校帰りにフッと視界を横切った物、あれは火の玉だったのかな。

「へえ。どんな?」

隼人も棒アイス。二人で半分こにして食べてる。

 

「中心が黄色っぽくて。オレンジのぼやっとした光…すぐ消えた」

「調べてみよう」

隼人が調べてくれた。

 

「――プラズマっていう、自然現象だって言う事もあるんだって」

「へぇ。自然って凄いな」

俺は棒アイスを食べ終えた。

 

 

■ ■ ■

 

 

『金魚』



金魚が死にそうだ。



「どうしよう…係なのに」

 

そこで俺は色々調べて、色々改善した。

水槽も大きくした。水草も増やした。

 

がらっと変わった水槽で、金魚は快適そうだ。

新しい餌も良いらしい。美味そうに食べてる。

俺の顔を覚えたのか、餌の時間になると近寄ってくる。

 

俺の方を見て、何か言いたげにしてる。

耳を近づけてみた。なんだろう?

 

…いや。さすがに金魚の言葉は分からないって!

イルカなら…いや、それも意味は分からなかったけど…。

 

…『Blue Bird』で隼人に相談した。

隼人は何でも知ってる。

 

「なあ隼人。いちごが最近、何か言いたそうにしてるんだけど。何だと思う?」

いちごというのは金魚の名前だ。

「うーん…。あ…。もしかして。いやさすがに無いかな」

さすがの隼人は心当たりがあるようだった。

 

「何!?」

「ほら水槽に一匹で寂しいとか」

 

「あ…」

そう言えば、あの水槽はやたらでかかった。

横幅大体70㎝。

大きい水槽無いですか、って先生に聞いたら…。

 

「寂しいって、俺だけじゃだめか?ちゃんと世話してるけど」

「いつも一緒って訳じゃ無いよね」

「クラスメイトは?沢山いるけど」

「やっぱり、友達は金魚同士がいいんじゃないかな」

「ふうん…」



そこで色々水槽に足したら、落ち着いたみたいだ。

好きな金魚もできたらしい…。

 

俺はしぶしぶ報告した。…楽しそうで…ちょっと寂しい。

「ほらやっぱり」「…」

そうじゃないかと思ってた、なんて。

…隼人はやっぱりイジワルだ。

 

■ ■ ■

 

 

『白鷺(しらさぎ)』

 

「隼人、しらさぎがいる!」

「へぇ。どこ?」「あそこ!」

 

隼人がそちらを見た。

白鷺は田んぼにいる。

 

「ホントだ。可愛い!」

隼人が笑った。隼人は鳥が好きらしい。

 

「あ、スズメだ!見ろよ!」

俺は指さした。

 

「君って、鳥が好きだね」

――隼人にそう言われた。

 

■ ■ ■

 

 

『お出かけ』

 

「速水君、高校生とまた遊んでるんだって?いけないよ」
「兄貴の友達なんです」

「えっ…それはもっといけないよ!」
先生はそう言った。

俺は黙り込んだ。それは…兄貴はモヒカンだけどさ。


…下校中、なんだか悲しくなってきた。

いろいろ我慢してるのに…。
兄貴だって、一応大好きなのに。
隼人ともっと遊びたいのに…隼人と、親友になりたいのに。

カァカァ、とカラスが俺を馬鹿にして、俺はさらに項垂れた。
アホウドリじゃないだけマシか…。

「んーー!!」
俺は頭を抱えて考えた。どうすればいいのかと。

「あっ!!」
そして閃いた。


「速水君。高校生とまだ遊んでるんだって?いけないよ」
「隼人は青鳥高校の生徒会長なんです」

 

■ ■ ■

 

 

『暗やみ男』

 

「くらやみおとこ?」

 

親父が俺を本家へ呼んで、話し始めた。

「って何?」

俺は首を傾げた。…なぜか親父はドヤ顔をしている。意味不明だ。

「ああ、というのは」

ざっ。とふすまが開いた。お手伝いさんだ。

「お茶をお持ちしました」

 

「ち――場所を変えるぞ」「え?」

俺は手を引かれて、本家の庭に出た。手が痛い。

 

「そこに正座しなさい。だからな、良く聞け」「はい」

縁側で、俺は正座させられた。返事する。



「いいか、くらやみ」カッコン「を聞いたら」ニャー「あ、ねこだ」「なさい」



「??何て言った?」

俺は聞き返した。親父は俺を引っ張って、なんか玄関へ向かった。

 

「先生、坊ちゃんとお出かけですか?」

庭師の人が笑って言う。



結局、喫茶店でケーキを食べた。

 

〈おわり〉

 

 

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