絵、時々文章なブログ(姉)

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喫茶アトリ 番外編 旧アトリのバレンタイン【オリジナル小説】

バレンタインと言う事でアトリの番外編書きました。

よく考えると。あれ小雪ちゃん、学校は?という感じですが…この時期はもう研修中と称してお店に入り浸ってます。出席扱いのインターン的な…?

sungen.hateblo.jp

【本文字数 1858文字】

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番外編 旧アトリのバレンタイン♡


喫茶アトリがオープンして、もうすぐ三ヶ月。

来週は2月の大イベント、バレンタインです。

小雪、味見してみて」
カウンターで、隼人さんが私を呼んだ。
カウンター内には、寿さん、速水さんもいます。

「はい」
私は、フォークでチョコレート・キャッスル・プディングを切り分けました。

ココアパウダー、アーモンドパウダーを混ぜた生地を、小さなプディング型に入れて焼き上げ…、その上に、溶かした熱々のチョコレートソースをかけて食べるイギリスのお菓子だそうです。

熱々のチョコレートソースが…!上にかかっていて、美味しそう…。

アトリでは、バレンタイン特別追加メニューとして、明日から一週間。
このデザートをお店で出す事になります。

「…おいしい!」
「だろー!俺の百十八番目のスイーツだ!さすが俺!」
寿さんが言いました。
小雪、じゃあこっちのガトーショコラも食べてみて――どっちがいい?」
隼人さんが美味しそうなガトーショコラを取り出しました。
「もう一種類?」
カウンターの段差で見えなかったけど、もう一種類あったみたいです。
「そうそう。これは実は――イテッ」
隼人さんが何かを言おうとして、無言の速水さんに蹴飛ばされていました。

「…美味しいです!すごい」
一口食べて、私は感動しました。
開店前、隼人さんと一緒に、色々なお店にお茶を飲みにいきました。
隼人さんはチョコレートも、お菓子も好きなので、色々食べて。
でも、こんなに美味しいのは初めて…。どちらも美味しいです。幸せ…。

「なあなあ!小雪ちゃん俺とサクの、どっちが美味かった?スイーツのプロとしてコイツに負けてたまるかー!」
寿さんが身を乗り出して言いました。
「あ」
と速水さんが言いました。
「あ…速水さんが作ったんですか?すごいです」「いえ…」
速水さんは苦笑して目をそらしました。

私は少し考えました。
「どっち……どっちも、凄く美味しいです。イギリスのお菓子は珍しいし、溶けたチョコをかけるとお客様は感動しそう…。ガトーショコラは定番だけど、表面のデコレーションも可愛いし、味も甘すぎなくて、けど甘くて美味しい…。隼人さん、どちらかだけなんですか?」
困ってしまいます。

「うーん、じゃあ、やっぱり両方出そうか」
「まあ、そうするか。お客様に選んで貰った方が良いよな。よっし!負けないぜ!」
寿さんが宣戦布告します。速水さんはスルー。
「何かサービスとかできたら良いんだけど」
速水さんが呟いた。
「ひひふふふっ!こんな事もあろうかと――じゃーん!ほら俺特製のお持ち帰りチョコ!うち親父のおかげでチョコは山ほどあるからなー。そうだ愛のキャッスルプディングって名前にしようぜ!ガトショは情熱のガトショーとか。キャスはハート型にしても良かったんだけど、真ん中で割ると縁起悪いって確かにそうだよな!あ小雪ちゃんそうそう俺、親父がショコラティエやってて、母ちゃんはパティシエでじいちゃんは――」
三人は楽しそう。

「そうなんですか?」
私はメモします。

寿さんは、スィーツ界のサラブレット…。
速水さんはお菓子作りが趣味?
…速水さんのページには、はてなマークを付けておきます。

速水さん…彼は私のいる時間はあまりお店に居ないので、お話する機会が少ないし…ちょっと、とても恐そうで、今まで話かけられませんでした。これから…頑張りたいです。

寿さんは何か忙しげに働いています。――実は寿さんも、いつも隔離室にいるので、お店にいるのを見る事は滅多に無いです。寿さんはとてもお話好きな方です。

小雪、一杯どう?」
隼人さんが、珈琲を煎れてくれましたが――。
「あの、隼人さん…今――」

「コラ!隼人!サボるな!」
カオルさんです。そうなんです。今は営業中なんです……。
今日は朝からとても寒いせいか、お客様はいないのですが…。

「サボってないよ。ほら、これ」
隼人さんがお皿を見せます。
「あら、美味しそう」「味見してみて」

「――美味しい!」
「で、これを今日から出そう」
「え?明日からじゃないの?」
「もう今日からでもいいんじゃないかな」
隼人さんが苦笑して言った。寿さんが張り切っています。
「じゃあ、そうしましょうか」
カオルさんが笑って言った。

「つか、誰も来ないなー」
つかの間、手を止めて寿さんが言いました。
…本当に今日はさっぱりです…。

お客様、来るかしら――。

カランカラン。

「「「あ、いらっしゃいませ!」」」
私達は、笑顔で言った。


〈おわり〉

■ ■ ■

 

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…おまけ


「隼人さん、これ…」
毎年の恒例、手作りチョコクッキーです。


「うん、……砂糖と塩はあってる」
隼人さんが言った。

〈おわり〉

■ ■ ■

 

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喫茶アトリはJACK+の続編です。

現在、喫茶アトリはカクヨムをメインに更新しています。ちなみにカクヨムではカラスちゃん初登場回とか色々書いてます。

kakuyomu.jp

その他、ブログ&他サイト未掲載の話もあるので、よかったらどうぞ(と言って更新をサボるつもり)アトリのブログ連載はJACK+完結後、2017年秋あたりからの予定です。画像はフリーの画像です。折角ダウンロードしたので貼りました。ガトーショコラで出てきた中からチョイス。

JACK+では速水さんはチョコレートケーキ作ってましたね。ちなみに私はお菓子全く作れません才能無い。お菓子作には特殊な才能がいると思います(^^;)無理。

小雪ちゃんはたぶんそのうち上達します。クッキー画像は今はお見せできません。チョコはハードル高いよね。とかしてかためるだけなのに!

ネタ分かった方は挙手。

あ、JACK+次話はせっせと執筆中です。2月末くらいに出しますたぶん。

 

 

(参考文献)

『イギリスのお菓子楽しいティータイムめぐり』北野佐久子氏 著

参考部分…キャッスル・プディングの作り方

"第四章 あったかい冬のお菓子".キャッスルプディング.集英社, 2004,ページ106-109

イギリスのお菓子 楽しいティータイムめぐり (集英社be文庫)

イギリスのお菓子 楽しいティータイムめぐり (集英社be文庫)

 

こちらの本です。どれも美味しそう…。

名前だけでお菓子の説明をしなければ、参考文献はいらないと思うのですが、今回はバレンタインと言う事で。

細かい作り方、レシピなどは書かないので本を参照して下さい。

では。

 

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